近年、個人でも企業でも取り扱うデータの量は大きく膨らみつつあります。ビッグデータという言葉に代表されるように、大規模なデータの運用や活用する頻度も増えてきているのが実情です。
そこでエンジニアの間で注目を集めている職種として、データサイエンティストがあります。データサイエンティストとは、データを分析して有益な情報を提供したり、専門家の観点から助言を与えたりする人のことです。
データサイエンティストの仕事内容として、分析基盤環境の構築が挙げられます。簡単に述べると、データを収集して分析するための土壌作りです。一口にデータと言っても、数値もあればグラフもあります。さまざまなデータをまとめて扱いやすい形式に変換すれば、分析作業も効率的に進められるでしょう。
課題の把握と分析の立案もデータサイエンティストの担当です。課題を抽出し、データ解析をもとにどのようなソリューションが考えられるか提言をまとめます。
分析するにあたっては、アルゴリズムや統計学をはじめとした情報科学理論が必要です。データサイエンスが注目を集め始めたのは2010年代以降で、エンジニアの中でも比較的新しい領域でしょう。
データサイエンティストの活躍の場は多岐にわたります。ECサイトで、新規ユーザーの獲得や既存客のリピート率を上げるアドバイスを任されることもあるでしょう。ソーシャルゲームの世界で活躍できる可能性もあります。特に課金ゲームの場合、どうすれば課金してもらいやすいかプレイヤーの動きを分析してアドバイスするのです。